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農園リストランテ

25.08.21 内部寄生虫

今日は穏やかな雨上がりだった。
ついにリンが血乳から脱した。バンザーイ!停止期間は3週間ほどだった。そう喜んだのもつかの間、メッコが両側とも血乳になった。やれやれ。
私たちの基準は相当厳しいと思う。少しでも色合いが変だと出荷しない。このところは左と右の乳房を違うバケツに搾り分けている。つまり、リンの右左、メッコの右左と4つのバケツに搾り分ける。それから厨房の明るい照明の下でそれぞれをチェックし、完全に真っ白なものだけを合格にして、低温殺菌にかける。そうでないものは残念ながら廃棄する。血乳に害はないので、そこまでしなくとも良いのかもしれないが、夫婦の性分なんだろう。そんなわけです。もうしばらくお待ちください。
さて、昨日に続いて駆虫のこと。
この日記はそもそもひとりのヤギ飼いが気ままに綴るアマチュアなものである。だから、決して鵜呑みにしないでいただきたい。という前提のもとで、駆虫信者のみなさんに是非聴いて欲しい。
まず「駆虫」は治療であるということ。予防ではないということである。ウイルスの抗体をつくるワクチンなどとはそもそも違うわけである。私たち人間も子供の頃に駆虫剤を飲んだ記憶があり、あれは予防行為であったと思い込んでいる。だから誤解され易いのだが、そのときに体内にいる寄生虫やその卵などを駆除するだけのことであり、その後入り込んだものに薬効が届くわけではない。
次。寄生虫には線虫や条虫など、いろいろな種類がいて、そのすべてに効く駆虫剤はないということ。つまり、すべての種類の寄生虫を駆除するためには、複数の薬を用いる必要がある。
その次。駆虫して体外に出た寄生虫の一部が生き残って他のヤギに経口して移ってしまう恐れがある。逆効果にならないよう投与の方法に気をつけなければならない。
その次の次。駆虫剤が100%効いて、寄生虫を絶滅できれば良いが、生き残ったものが耐薬性を帯びて、やがて駆虫薬の効かないものたちがはびこる恐れがある。実はこれが一番怖い。
こういうことを知らないで駆虫神話に踊らせられないで欲しい。
虫卵試験というものがある。ヤギのフンを採集し、体内に寄生している虫の卵を計測して、どれだけ、どういう虫に寄生されているかを見極めるやり方である。本来は、こういう試験手順を経て駆虫プログラムをつくり、体系的に根絶すべきものである。素人には無理で獣医など専門家の力が要る。そういう手順や専門的な知見も得ず、ただ駆虫剤を投与して自己満足してはいないだろうか。
体内に居る寄生虫は「見えない」。見えない敵に私たちが対処し得るのは、薬剤ではなく、基本の基本に忠実であることだ。駆虫しているから大丈夫という安心感に頼るのはやめよう。結局、衛生と観察がもっとも大事なのではないか。それを愚直にやっていきましょう。
なお、頚椎に寄生する糸状線虫は感染経路や感染部位などが異なる。私もこの寄生虫に関しては年に数度の駆虫を行う。念のために申し添える。
今日のヤギ時間:トータル5時間

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