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農園リストランテ

01.はじめに

私は、里山でレストランを経営する傍ら、ヤギを飼ってミルクをとり、野菜や果樹・ハーブを育て、それらを食卓にあげることを生業(なりわい)にしています。
このレストランは2011年に開業したもので、ヤギも同じ年の春から飼い始めました。それまでは都市部で会社勤めをしていました。見知らぬ土地に移り住んで、起業したというわけです。
十分な知識や経験のないまま始めたことですから、試行錯誤の連続でやってきました。
それでも、ヤギに関して言えば、大きな事故や病気などに遭わせることなく、ここまで順調にやって来ました。一緒に居る時間を十分とり、手を抜かずに世話をしてきたことに尽きると思っています。
もうひとつあげるとすれば、身の丈の規模でやってきたことです。ヤギは可愛いし、可愛いヤギが増えれば手元に置いておきたくなります。しかし、ある規模を超えると環境や労力のキャパシティを超えてしまい、飼養レベルが急激に低下します。いわゆる「多頭崩壊」、その始まりです。ヤギが病気になったり、死亡したりすれば、防疫などの対応に追われ、いろいろなことが後手に回ってしまいます。周囲にも迷惑をかけます。私の主業はあくまでレストラン。併設するヤギ牧場でドタバタを起こさない、もしもそういう事態になれば牧場は閉める、当初から決意していたことです。
本を読んだり、仲間に訊いたり、ネットで調べたり、研修を受けたり、さまざまな機会で、ヤギに関わる知識を吸収することもしてきました。そして、経験と工夫を積み重ねてきました。
自分の努力でできることを地道に続けてきたつもりです。
しかし、最も大事なことは最初の設計であり、それを愚直に守り続けていくことです。その説明から始めさせていただきます。

私が持っている土地などの飼養環境は、採草地が十分に広くとれないこともあり、理想的なものではありません。
そういう中で、飼う人間にとって、飼われるヤギにとって、そしてその周囲のみなさんにとっても、良い飼い方をするために、「目的や規模」と「持っている環境」と「かけられる時間(労働)やお金」との兼ね合い(バランス)を探ってきました。それは簡単ではありません。いまでも「試行錯誤」を繰り返しております。

ヤギを飼う「目的や規模」、「環境」、「かけられる時間(労働)やお金」。
これはひとりひとり、全部違います。私にとって「良い」ことが、他の誰かにもそうであるとは限りません。そもそも正解のないことです。
ただ、私の今日に至るプロセスや考え方は参考になるだろうと思います。そういう意味合いで、この「ヤギ飼い記」を書いていこうと思います。
※飼い方の「技術」に関わることは「ヤギ飼いFAQ」を参考にしてください。

<私の牧場の場所 Google Mapより>

<私の自宅兼レストランと牧場 Google Mapより>

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