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農園リストランテ

204.(栄養管理) 干し草(乾草)はどこで手に入れられますか。また、一番草や二番草があると聞きましたが、使い分けなど、どうすれば良いでしょうか?

乾草を入手する方法は、3つあります。
① 酪農家の方やJAなどから購入する
② 河川敷での刈草の無償提供を受ける(国交省)
③ 自分でつくる
私は①。近所の酪農家の方から、随時、譲ってもらっています。有償となりますが、品質や保存状態が安定しています。
価格は1ロール(直径1.3m程度)で10,000円(税抜)というところです。4匹、1ヶ月でひと巻きを消費するペースです。
プレミアム級のオーツヘイやチモシー、アルファルファの乾草も取り寄せて、適宜与えています。混食させると食欲が増進するようです。
②は「国交省 河川敷 刈草 ○○(都道府県名)」で検索すると、所掌の窓口が検索されます。また、一度利用すると毎年、通知いただけるようです。引き取りにいく必要がありますが、無償です。品質や乾燥状態は、年ごとに、あるいはロールごとにまちまちです。
③は、時間とやる気のある方には面白いと思います。他に主業のある個人の方が、一冬分をこれでまかなうのはたいへんで、現実的ではない気がします。
耕作放棄地の雑草を利用したサイレージの作り方は、こちら↓です。この方法であれば、嫌気発酵のものを適量与えることができそうです。
http://www.nlbc.go.jp/nagano/kachikubumon/yagi_gujyutsujyouhou/yagi_silage/

乾草には、一番草、二番草、三番草があります。
みな、同じ草です。刈り取る時期の違いでそのように区分けしています。
一番草は冬から春の長期間かけてじっくり育ちますので、栄養価が高く、ちょっとかためです。特徴として穂が入っています。
二番草は一番草を刈り取った後、短時間で伸びるのでやわらかめです。
三番草は、さらにその後、秋になって刈り取るフサフサの柔らかい草です。
野草>一番草>二番刈りチモシー>ニ番草>三番草 というようにかたさが違います。
一番草と二番草では、一番草の方が栄養価が高いと云われています。
三番草は、栄養価はさらに落ちますが、繊維分が少ないため、老ヤギや幼ヤギの補助草に向きます。
泌乳量や質が、ご自身の生活に直結する酪農家の方には、きちんとした栄養管理が求められますので、使い分けが大事になります。ヤギの場合でも繁殖や搾乳を行うのであれば、しっかり勉強して臨むことが大事です。ミルクの量や質に直結します。
しかし、もしヤギの健康維持が主目的であるなら、それほど神経質になる必要はないでしょう。一番~三番の使い分けよりも、乾燥状態が良く、雨などに当たってないもの、つまり、食いつきを基準にすれば良いと思います。いくら一番草でも、乾燥が甘かったり、保管状態の悪いものは、湿潤な季節にカビ臭が出てきたり、栄養価も劣ります。

良い干し草は、ほぐしていくと芳しく、屋根裏部屋でそれをベッドにしたハイジの気持ちが分かるような気になります。嗜好性も高く、ヤギは夢中になって喰いつきます。そういうものを、与えて行けば間違いないでしょう。
チモシーなどの一番草は、茎のところがヤギには固く、食い残しが出ます。押切で短く切って給与することである程度防ぐことができます。近隣に複数の酪農家の方がいれば、それぞれを取り寄せてみて、いちばん適しているものを選んでいけば良いと思います。

<チモシー畑>

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