リンといちぢくは今日も発情の気配がない。どうやら上手く受胎できたようである、念のためもう数日は注意が必要だが。
ルナもメッコも来春の出産を見送ることにしたので、もしリンもいちぢくも逃してしまったらどうしようかという不安があった。安心するのはもう数日後としてどうにかなったかなという気はしている。いつかも述べたとおり、人工授精に関して精液を受けとる側でできることは限られている。もっとも大事なことは「発情の見極め」であって、これで成否が決まると言って過言ではない。そして、この肝心なところの見極めがオスヤギの足元にも及ばないのである。これはきっとAIというものがどのように発展しようと無理なことに思える。経験や観察力、あるいは五感のようなものが必要となる。
その一方でAIさまさま、ということもある。ヤギミルクからヨーグルトをつくることは難しいことではないし、回数•年数ともにやってきた。できるものは「シャバシャバ」でヨーグルトドリンクのようなトロリとした液状のものだが、まあ、これがヤギヨーグルトの特徴なんだろうと思っていた。ところがAIくんが教えてくれた。それ、違いますよ、低温殺菌乳だからですよ、と。低温殺菌乳でヨーグルトを作るとシャバシャバになるらしい、ヤギでも、牛でも。良くわからないが、たんぱく質の変性が足らないんだそうだ。そのため、もう一度加熱する。煮沸して、氷水に鍋ごとつけて40℃ほどに冷ます。そのミルクをヨーグルトメーカーに入れ、ヨーグルト菌を入れ、所定の温度と時間をかけると美味しいヨーグルトができあがる。もうシャバシャバなものではない。
嬉しや。ありがとう、AI。
今日のヤギ時間:トータル3時間30分
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