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農園リストランテ

25.10.28 打開策

一昨日あたりからリンの様子がおかしい。私は搾乳と餌やりを一匹ずつ個別に個室で行なっているが、その順番が決まっている。その年毎の出産の順番である。つまり、早く出産して早く搾乳が始まる個体の順番になるわけである。毎年春にはその年の順番が決まり、ヤギたちもその順を1週間ほどで覚える。リンは今年の一番手。自分でも一番手であることを知っていて、乳搾りの素ぶりを私が見せると、そそくさ部屋に入って待ち構える。ところがこのところ様子がおかしく、今日の夕方はいくら呼んでも来ない始末だった。食欲もないので、少し変調をきたしているのかも知れない。急に寒くなったが、まだ充分に皮下脂肪が追いつかず体調を崩しやすいきせつでもある。明日の状況次第で診てもらつた方が良いかもしれないな。
ミルクの粉化は、いろいろな意味で魅力的だが、コストがかかる。かなり、である。生クリームを生成すると大量のローファットミルクが生まれるが、当面の関心は生クリームの方であり、だから今のところはローファットミルクの活用を真剣に考えるところまで至っていない。そこでしばらくはミルクを欲しい近所の方に無償で進呈することにした。ヤギバターさんが勤める医療法人の若者寮はそのひとつで、ここの若者たちの栄養につながればこれ幸いである。また、グレ-ト・ピニニーズをお飼いのSさんにもお分けした。起業家である彼女はペット向けフーズの開発にも意欲的であり、地域の産品を活かしたワンちゃんおやつボーロを試作したいという。ヤギのミルクも是非利用したいそうだ。レース犬を飼って、本格的なレース会場まで自作し、全国のレース犬仲間と交流している方。ネコの保護団体の代表の方。こういうネットワークから期せずして打開策が見えてくるような気がする。
ヤギミルク石鹸を型から外した。今のところは羊羹のような柔らかさで、それから数ヶ月かけて乾燥・熟成する。申し上げたとおりけん化が進み過ぎて型にうまく入らなかったので形はすこぶる悪い。だが、自分の手で作ったものはみてくれが悪くても愛おしく感じる。これからどうなるか。天井裏で心置きなく熟成してもらおう。
同窓会が明後日に迫って、そろそろ二次会のツマミなどの準備をはじめた。サーモンをオレンジでマリネしたり、ローストビーフをつくったり、ウーロン茶の水出しをしたり。富山から前泊で来る友人と明日の夜は一杯やる。その他の友人も待ちかねている様子で、なんにんかから電話をもらった。実際に逢ったら、もうすっかり爺さん同士だろうが、声はあの頃のままだ。慌ただしい。楽しい慌ただしさだ。
随分日が短くなった。夕方の5時にはもう暗いので、朝の世話が終わって自宅に戻っら、すぐに夕方の世話に出なければいけない、そんな感覚だ。この数日は雨模様が続き、いよいよ秋田の晩秋を感じさせるようになってきた。メッコの発情は結局来なかった。思わせぶりな振る舞いが定期的にあったが、偶然の行動だったようだ。結局、精子は取り寄せていないので実害はなし。早まらなくて良かった。焦らずに待つしかないですね。明後日、いちぢくに発情が来たらどうしようかと思っているが、一旦同窓会場を抜け出して人工授精しに戻るしかないと思っている。発情がちゃんと来て欲しいような、今回だけは一日ずれて欲しいような、複雑な気分である。小さな判断の連続ですね。
今日のヤギ時間:トータル4時間

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