今日は穏やかな秋晴れで、気持ちいい一日だった。こういう日が何日も続いてくれれば良いのだが。歯医者の定期検診があり、出かけた。歯垢などを綺麗に掃除してもらう。ありがたいが、こんな日は外でなにかしたい。面倒臭い奴なのである。
国勢調査が最後の詰めの時期になってきた。
どなたが報告できて、どなたがまだなのか、調査員向けにデータが開示されるので、まだとおぼしき方を再訪して、ご協力を何度かお願いし、それでもダメなら近隣に聞き取って私が調査票を代理で作成する。つまりは、全員をくまなく塗りつぶすまで続けるわけである。私の持ちエリアは残り数名。この数名が大変なんだろうな。頑張ろう。
先にヤギの血統登録の内容を紹介したが、ほとんどの方は、たとえヤギをお飼いの方であっても血統登録のことは知らないのではないか。少なくとも身近ではないと思われる。その程度のものなのである。登録するメリットと登録しないデメリットということを言ったが、要するに血統登録書があると高く売買される、あるいは血統書がないとコンクールなどに参加できない、というような下世話なことも含む。こういう下世話感がないので健全性は保たれているが、一向に拍車がかからないことも事実である。どうすれば打開できるんだろう。
血統登録がそもそもはヤギという家畜の健全な発展を願ってのものならば、私はやはり「人」に注目した認定制度を導入することが良いと思う。畜産技術協会などが主導して行い、最上級の認定者には本登録の判定権利も与える。つまり、この民間の認定者が立ち会えば秋田などの遠方のところでも本登録が現実的になってくる。大体が協会の支部がないので本登録の判定ができないということ自体、制度だけつくって中身が伴わない官僚的なやり方であり、ある意味、畜産技術協会の怠慢である。また、認定者は、なにより基礎登録を推進させたい。そのために基礎登録のハードルを下げて欲しい。
私たちの少し前の時代にはたくさんヤギがおり「名人」と言われる方が方々にいた。貧しくて飼養科学などもなかった時代の彼らの市政の知恵を消滅させてはいけないと思う。そういう先輩の中には血統ヤギに否定的な方も多い。血統ではなく、ご自分の目でヤギの優劣を見分ける。だから、血統登録を進めて、ヤギの健全な発展を図ることと、かつての市政の知恵を継承することは矛盾するかのように聞こえるかも知れないが、そうではない。一部の機関、一部の地域だけで表面的に進められる血統登録や育種を、ヤギに関わる国民全体に昇華させていくために、どうやって市政のヤギ飼いさんたちを巻き込んでいくか、真剣に考えなければいけない。認定制度や知恵の継承はその手段であり、明治以来の伝統的なやり方と近代のやり方との人材を結びつけていくということである。ああ、誰か真剣にやらんだろうか。
今日のヤギ時間:トータル3時間
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