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農園リストランテ

25.10.14 血統登録2

メッコは食欲も出てきて、すっかり良くなったように見えるが、乳量はなかなかである。良く出ていた頃に比べると半分ほどかな。いや、乳量を戻したいのは目先のことにとらわれてのことではない。体調復帰のバロメータなんだろうと思っているからである。ただ、今の季節は気温の低下とともに乳量も落ちる時期である。だから、どのくらいに戻れば体調復帰と考えて良いかという基準は難しい。お乳を搾り始めると程良く乳房が張ってきている。これで良し、としようか。
今年の春に産まれた子ヤギの産仔登録は書類や写真などの下審査が終わり、これから承認の手続きに入る。担当は畜産技術協会というところであり、主に緬羊を扱う協会である。ヤギの血統登録は昭和24年頃から始まったらしい。ヤギが日本でさかに飼われていた頃だが、最初はさぞかし大変だったろうと想う。
今は大きく3つの登録方法がある。①産子登録、②本登録、③基礎登録である。①②は、いわゆる血統登録であり、このヤギは日本ザーネンなどの純血種であることを証明する。血統登録した両親から産まれた子ヤギであることが条件である。②の本登録は生後12ヶ月を過ぎた純血種で、その形態や乳量などを第三者が認定する必要がある。つまり、誰かが立ち会わないといけないことになり、秋田で本登録までを行うのは難しい。畜産技術協会の支部がない県なので、その誰かという人材がいないからである。③の基礎登録は、血統登録できないが、形質の良好なものに対して開かれた登録方法である。これも誰かが立ち会って判定するか、いろいろな角度の写真などで細かく確認するため、産子登録よりもハードルは高い。両親が基礎登録されていれば、その子は産子登録できるが、純種を証明するわけではない。
①〜③のすべてに言えるのは、登録するメリット、あるいは登録しないデメリットがはっきりしない。そのため登録数が伸び悩んでいる。基礎登録のハードルを下げて、まずは登録の気運を醸成することが大事だと思う。「素性」を明らかにするという風潮をヤギ界の中で積み上げていかなければならないと思う。血統の管理は大切なことであるが、実際問題としてどうするかは難問。ヤギに関わるいろいろな人材を集めて多角的な座談会でもやってみたら良いアイデアが出るのではないか。
今日のヤギ時間:トータル5時間

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