この夏は今までにないような忙しい毎日だったが、稲刈りのシーズンになるとみなさん、外食どころではなくなるので店は随分落ち着いている。では、暇になって余裕ある毎日かと言うとそんなことはなく、不思議にも結構慌ただしいのである。夏の間できなかったことを、時間ができたので入れてしまうからだろう。いわゆる貧乏性の暇なしの典型だな、と思う。
今日はフン拾いの話しをしよう。
私には4人の孫がおり、一番のおちびさんは4歳になるのだが、働く車や昆虫などが大好きで、図鑑物などを良く眺めている。「飼育図鑑」というタイトルのものがあったので開いてみるとヤギのことも載っている。”フンは毎日拾いましょう“と書いてあり、模範的である。実際には、私のようにフンを毎日拾っている者は極少数派なのではないか。稲藁などを敷くとフンは隙間からこぼれ落ちるので、拾おうとしても拾えなくなる。ただ、隙間からこぼれ落ちるので目につかない。こうして、ある程度まとめて清掃するという方が多いように思う。だが、どうしても臭いが立ってくるので、私のようにレストランなどをやっている者は、そういう飼い方はできない。こまめに拾い集めて、常態として臭いも立たない清潔な床を目指すのである。
床に散乱したフンを風呂用の椅子に座りながら集めてカゴに入れる。カゴは近くのDIYセンターで買った数百円の安物である。いくつか試したが全体や網目の大きさがちょうどいいので重宝している。すぐに壊れてしまうが、消耗品として扱えば良い。床にはモミガラが敷いてあるから、拾うとき、このモミガラもいくばくか一緒にカゴに入ってしまう。ある程度溜まったところでカゴをフルフル振るうとカゴの網目からモミガラだけが床に落ちて、フンはカゴに残る。こうしてフンで一杯になったら、大きなカゴに移し入れる。この大きなカゴが三杯いっぱいになったら、軽トラに乗せて堆肥場まで運ぶのである。週に一度は堆肥場に行っている。堆肥場では一年かけて完熟させる。こうして肥料(土壌改良材)として畑に戻すのである。
これを飽きもせず15年続けてやってきた。我ながら偉いもんだ。
今日のヤギ時間:トータル3時間30分
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