今朝、いつものようにヤギの世話をしに行ったら、小屋の真ん中に団子状になったフンが落ちている。軟便にはいくつかの段階がある。正常なフンは大豆状のものが、パラパラに50個ほどにばらけて地べたに転がる。これが少し緩むとばらけないで地べたにドスンと団子状の一塊りで落ちる(第一段階)。ばらけないが粒々ではある。これがもっと緩むと粒々がなくなり、こし餡状態になる(第二段階)さらに緩むとベタベタになり、色が暗緑色や茶色っぽくなる(第三段階)こうなると病変のサインと思った方が良い。もっと酷くなると水便になる(第四段階)。また、急性なものと慢性のものがある。私の牧場のヤギたちは軟便を起こしたとしても第一段階までで踏みとどまる。稀に第二段階に進むことはあるが、病変を感じさせるまでに至ったことはない。今回も第一段階である。
こうした軟便を見つけたときは、まず誰のものかを特定する。次にフンをするまで待つのである。尻尾の汚れ具合などから類推もすることもあるが、フンの現場を押さえることが一番間違いない。特定できたら、そのヤギの元気具合などを入念に観察し、なにを食べたか思い出す。このようにして対処方法を考えるのである。
ところが週末などで店が忙しいときはそういう時間がない。今朝もそうだった。国勢調査の仕事もあってますます時間がない。第一段階ではあるが、心しておこう。
私はペットフード会社にヤギミルクを卸しているが、毎年用途が変わる。昨年はパウダーへの加工が主であったが、今年はそのまま150mlのPEボトルに入れてお出ししている。
その容器はこの会社から支給いただく指定品を使う。なくなりそうになるとこちらから連絡して充当してもらうのだが、これがなかなか上手くいかない。つまり、お願いしてもなかなか届かないのである。届かないと在庫がなくなる。容器の在庫がないと当然発送できない。ただ、ヤギのミルクは毎日搾っているから滞留が起こる。困ったもんだ。こうしてブランクが生じたときはご近所さんにお分けしたり、サクラネコの会にカンパしたりする。それを待ち望んでいる方にはウェルカムなことだろう。
今回もそういう事態となり、そうであればと開き直って、ヤギミルク商品の試作もやってみることにした。レンネットを使った本格的なチーズ、ヤギバターのMさんと連携した生クリームづくり、石鹸づくりなど。こうしてみるとまだまだ研究の余地がたくさんある。まあ、余り気張らず楽しみながらやってみよう。
今日のヤギ時間:トータル3時間30分
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