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農園リストランテ

25.09.14 血統

メッコがルナに擦り寄っている。この牧場では黒ヤギのルナが最上位に居る。毎朝のように頭突きなどで、小突きあって自分の順位を確かめるのが日課である。通常、下位のヤギが上位のものにこのように擦り寄ることはないから、発情の兆候なのかも知れない。ただ、断定できるものでもない。こういうときは「記録」する。?マークつき。3週間経って、次の周期でいつもと違う振る舞いがあれば怪しい。だが、最初の頃はそのように周期的に訪れることは稀。波のように寄せて返す運動性はあるが、気まぐれで不規則なことが多い。行動内容もさまざまだし、個体差もある。やがて誰の目にも発情と分かるサインを出すが、そうなってから慌てて人工授精の準備をしても遅い。いかにして早く、いかにして正確に発情を知るか、なのである。見逃すまいとすると振り回される。ボーッとしてると見逃してしまう。誠に厄介な季節がやってきた。
それでも、そろそろ進めていこう。まずやることは、どのメスにどのオスの精子をつけるか決めることだ。メスは私の牧場の子たち、オスは家畜改良センタ長野支場にいる種オスたちである。どういう種オスがいるかはウェブサイトのカタログで分かる。このオスたちの血統をみて、かつ、私の牧場のメスたちの血統もみて、父系・母系の祖父母までを突合し、同じヤギがいないかどうか、チェックする、同じものがいなければ「近交係数」5%以下だ、要するに遠縁なので掛け合わせて問題ない、ということである。
ヤギの繁殖はアウトブリードであるべきだと考えている。アウトブリードとは、近親交配しないということ。逆がインブリード、近親交配のことである。なぜアウトブリードかというと、奇形や感覚障害を引き起こすことは避けるべきだと思うからである。だが、敢えてインブリードを行う世界もある。血統というものについて、次から連載して考えて行きたい。
今日のヤギ時間:トータル3時間30分

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