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農園リストランテ

25.09.05 ヤギと人3

今日は週末のお客さまのための仕入れ日である。町内外を数軒周るので、それなりに時間がかかる。仕入れするということは、仕込みをする、ということである。相応に時間がかかる。こういう日、ヤギのことはデイリーのルーチンワークが主体となる。メッコはどうやら熱は下がったが、まだ本調子ではない。先日、注射を打ったので1週間はミルクを使えない。そもそも、こうして体調が良くないときは防衛本能が働くんだろう、乳量もない。ともかく、早い回復が一番。注意深く観察しよう。
今、女子ラグビーのワールドカップがイギリスで開催されている。若い頃、夢中に取り組んだ競技なので興味深く観ているが、あのタイミングで、あの角度で、あのスピードで入られたら、あの頃の私でも止められないなと思う。まだ男子のトップチームには及ばないが、レベルの高いプレイが随所に見られる。
彼女たちの言動に触れると日本は男女の平等という視点で後進国であることが良く分かる。肝心なのはリスペクトなのだろう。
ゲームが終わってからの彼女たちのふるまいや表情が素晴らしい。心かラグビーを楽しんでいることが伝わってくる。
「心から楽しむ」ことが力の源泉になることをあらためて教えてくれる。私もヤギ飼いを心から楽しむことにしよう。
早く行くなら一人で行け、遠くに行くならみんなで行け、という諺がある。
先日、古典的で偏った見方でヤギの可能性を閉じ込めるのはやめよう、もっと自由に、という話しをした、具体的にどうすれば良いのか、考えてみたい。難題であるが。
ありていに言えば、人とヤギの関係をあらたに創っていくということだ。そのためにはヤギと「こういう新たな関係を創りたい」と欲する者(以下、発案者と呼ぼう)がいないとできない。例えば、ヤギとオンライン会議のことであれば、私がいくらヤギに詳しくても私にはそういう発想は湧いてこない。ヤギをオンライン会議に出席させたら場が和んで面白い、やってみようと思い立って行動する人が要る。ただ、こういうことに理解を示すヤギ飼い(以下、ヤギ飼い)とそれに柔軟に対応するヤギ(以下、柔軟ヤギ)がいなければやはり実現できない。いくつかのピースが揃わないとできないのである。
これまで日本のヤギ界は「発案者」を仲間に取り込むことに余りにも無頓着であった。だから、古典的な考えや価値観から一向に抜け出せない。
また、「柔軟に対応するヤギ」と言葉にするのは簡単であるが、そういうヤギがなかなかいない。人工哺乳が常識になるような改革が必要になる気がする。しかし、日本のヤギ飼いは個人の小規模飼養が殆どなので、親子分離・人工育児の体制を作るのが難しい。ここをどうにかしないといけない。
「空飛ぶヤギ」においては、これがネックになった。Uさんという発案者はいた。私というヤギ飼いもいた。ただ、柔軟ヤギがいなかった。発案者はヤギ飼いに柔軟ヤギを求め、ヤギ飼いは柔軟ヤギを発案者が育てることを期待した。残念ながらピースが埋まらなかったのである。どうしたらいいのだろう。
発案者とヤギ飼いと柔軟ヤギ、遠くに行くために、この三位一体が見えた。今日はここまで。
今日のヤギ時間:トータル3時間

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