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農園リストランテ

25.09.03 冷凍保存

雨雲一過、良い天気だった。
メッコの熱が3日続いたので、今朝、S先生にお越しいただき、2本注射を打ってもらった。この春から3匹の子育てで働き通しだったし、内2匹は4ヶ月程も一緒だった。猛暑の夏だったので、さすがに疲れが出てきたのかも知れない。仕草もフンも正常。夕方には食欲も戻り、熱も下がってきた。早く良くなって欲しい。
今日はモミガラを交換。藤里のSさんの骨折りで入手できた。助かった。藤里に行った子ヤギたちは元気にしていた。可愛がってもらえていることが良く分かる。Sさんはヤギ飼い2年目でいろいろ考えているようだ。どう発展していくか楽しみである。綺麗になった床は気持ちがいい。もう少し欲しいので、明日はMワイナリーさんを頼っていくつもりだ。あそこの子ヤギはどうか。もちろん見てくるつもりだ。
忙しい。が、楽しい。
行きつ戻りつ、またミルクの話題をする。ミルクの保存に関して蘊蓄を垂れ流したい。
低温殺菌したミルクを保存する方法は3つほどある。冷蔵、冷凍、パウダー加工である。
風味豊かなのは、なんといっても冷蔵だ。だが、賞味期限が一週間ほどしかない生鮮食品である。
フリーズドライなどによるパウダー加工も優れものであるが、素人にできるものではない。製造委託の必要があり、手軽とはとても言えない。
となると、残るのは冷凍。余り知られていないがミルクは冷凍が可能な食材である。冷蔵に比べると風味はやや落ちるが、これで2-3ヶ月は保存できる。この際、注意してほしいことがある。
それは「分離」のこと。これはミルクの成分中の水分と脂肪などの凝固点の違いから起こる。つまり、水分部分が最初に凍って、次いで脂肪やタンパク質などが凍りつく、僅か0.5℃ほどの凝固温度の違いが起こす時間差で分離が生じてしまうのである。分離は解凍後も解消されず、舌触りのザラつきなどにつながり、風味を落とす。これを回避するためには「小さい容器に入れて、あるいは薄い板状にして、急速、一気に冷やす」ことに尽きる。要するに凝固の時間差をつくらず、全部同時に冷凍させることである。正確に言えば、全部同時に、というのは不可能。時間差をゼロに近づけることで分離を極小化させるのである。
私は180mlの容器を冷凍用に使い、業務用のパワーのある冷凍庫で急速に凍らせる。800mlサイズの容器では同じ手順でやっても分離が起きてしまう。Ziplocを利用することもあるが、その場合は平らにして板状に薄っぺらくし、パットなどに乗せて凍らせる。家庭用の製氷器なども良いと思う。
解凍は冷蔵庫に一晩置いて自然解凍させる。軽く振って、なるべく短時間に消費するようにしている。イヌ、ネコに与える場合は少し温めると香りがたって喜ぶようである。お試しください。
なお、ミルクは冷凍すると黄ばんで見えるが、これは正常で心配要らない。普段、ミルクが真っ白なのは脂肪球がコロイド状に水分中に漂い、光を反射するからであり。凍りつくと、脂肪の黄色がそのまま出てしまう。解凍するとまた真っ白に戻りますので、ご安心を。
今日のヤギ時間:トータル8時間

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