忙しい、忙しい、とぼやきながら、日に4-5時間をヤギの世話に費やし、しかも、それが必要最小限などと言っているものだから、これではヤギとはなんと手間のかかる動物なんだろうという無用な誤解を招きかねない。そんなことはないので安心してほしい。端的に言えば、私は時間の使いかたに無駄が多く、これほど時間をかけなくて済む効率的なやり方はたくさんある、ということである、
私が毎日行なっている作業内容や所要の時間のことをお話ししましょう。必ずやることはフン拾い、搾乳と餌やりのふたつである。「観察」は非常に大事だが、このための独立した時間はない。フン拾いや餌やりに並行して行なっている。手はフンを拾うために動かしているが、目や耳、鼻も使った注意力はヤギに使っている。費やす時間のことだが、フン拾いに1時間半を朝夕、餌やりに30分を朝夕をかけている。これで一日4時間、私の場合、今の時期はこれに「搾乳」があるので、加えること15分を朝夕。で、計4時間30分とあいなる。「今日のヤギ時間:トータル4時間30分」というときは、こういう一日のことになる。4時間30分と言えば、相応の時間だが、その割りに内容はチープでたいしたことない。要するに効率が良くない。
次いで、どういうレギュラーな仕事が他にあるかと言えば、
・食いこぼした干し草のかき集め→焼却
1時間 日に1回
・青草狩り 45分 適宜 多いことに越したことはないが、現実的には日に一度
・集めたフンの堆肥場捨て 30分 毎週
・モミガラ交換 部屋ごとなら2時間/部屋、3部屋全部やるときは4時間ほど 毎月
・干し草交換、搬入 4時間 毎月
・水場の清掃 15分 毎週
・削蹄 15分/匹 四半期
という感じ。
私のやり方はひとつの事例に過ぎないし、それにかなり特殊である、特に毎日のフン拾いをこれだけの時間を要して行う人はなかなかいないだろう。餌やりも個別にやつている。まとめてやれば10分で済む。
確信犯的に効率の悪いやり方をしているとしか自分でも思えない。どれだけ時間をかけて、どういうことをやるかはそれぞれで考えて欲しい。その中で私がなにゆえ、敢えて非効率なことをしているのかを感じて貰えば嬉しい。
理解してほしいことは、ここに掲げた作業のすべてが「物事を前に進めることではなく、マイナスに振れようとする針をゼロに戻す行為である」点である。つまらない、地味なものが大半である。これを雨風吹雪日照り、一年間365日やり続ける、それがヤギ飼いの本質だと思う。
次からはぞれぞれの作業の中身を細切れにしたい。
今日のヤギ時間:トータル4時間30分
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