お盆の頃は一年で最も忙しい時期で、今年も目が回っている。今日は団体さまのランチがあり、別の団体さまのディナーがあり、またまた別の団体さまのケータリングのオーダーもいただいた。全部メニューが異なるので、すこぶる楽しいが本当に大変だ。これらの仕込みがなんと明け方までかかってしまい、さしものオイラも枯渇した。こういうことは滅多にないのだが、ヤギに関して必要最小限のことはしなければならない。見るに見かねて、妻が自発的に助っ人を名乗り出てくれた。基本的にヤギの世話は私ひとりが行っているが、体調を崩したり、このように店に忙殺されるときは彼女が助けてくれる。ありがたい。それにミルク。ミルクは搾乳してから、数分の内に殺菌にかける。搾乳は私、殺菌は妻、と役割分担している。こうして、みな、元気で機嫌良く過ごしている。婦唱夫随。
ヤギに自分の夢を重ねる、という話しを昨日した。ヤギバターとクロワッサンのことである。もうひとつ。空飛ぶヤギのお話しを。
先日、秋田市の美術大学の学生が訪ねてきた。用件は「ヤギと空を飛びたい」んだそうである。
???????、意味が分からない。
よく聞いてみると、ひとつには、この、人とは違う生き物と空を翔ぶかのように自在に、コミュニケーションを図りたい、ということ。
ふたつめに、本当に物理的に空を飛んでみたい、そうだ。熱気球に乗り合うことなどを、具体的にはイメージしているらしい。
ヤギ講習のときも必ず申し上げることは、ヤギと人との関係は「自由」だということだ。ヤギを飼う方が自問自答しながら果敢に開拓して欲しい。ただ、誰が飼おうか、どこで飼おうが、どうやって飼おうかが決して変わらないことがある。それを学んで尊重しなければならない。人生をどのように送ろうと、それは本人の自由だが、人間も動物の一員であるからには、栄養や排便、睡眠、運動などを軽んじては生きていけない。人生を軽やかに送るどころではなくなってしまう。それと同じだと思う。ヤギは賢くて柔軟な動物なので、相当のことに適応できる。人の夢を重ねるのにふさわしい動物であり、そのヤギライフはさぞかし素敵なものだろう。そのためにも「ヤギの生理」を知って欲しい。その学生の方、Uさんに協力できることがあれば全部やります。
以下は個人的な見解だが、ふたつめは条件さえ揃えれば比較的簡単。ただ、ひとつめはUさん自身が実際にヤギを飼ってみて、このヤギと一緒にいろいろな経験を積まないと見えてこない気がする。自ら汗をかかないと得られないものがある。もの言わぬ動物と心を通わせることは、結構ハードルが高い。
夢は続く。きっとソロモンの指輪をはめるときが来ると思う。そのときどんな風景が広がっているのだろう。
今日のヤギ時間:トータル4時間30分
Copyright © 2016 Farmer's Ristorante herberry All Rights Reserved.