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農園リストランテ

2025.08.07 夜のヤギ小屋

夜半の雨がヤギ小屋の中に吹き込んで一部の床が濡れてしまった。昨晩は雨と知りながら、窓を開けっぱなしにした。蒸して暑かったので通気したかったのだ。雨がやんだら、床のモミガラを交換しよう。
裏山の砂がパドックまで結構流されている。ヤギ小屋の土手側が足首の高さほど砂に埋まってしまった。ちょっと考えないと。
まあ、こうなったとしても降らないよりは降ってくれた方が良い。程よく頼む。
ディナーがある日は、積み残した仕事を、お客さまがはけてから始末することがある。例えば、昨夕はMワイナリーさんでの研修を終えて戻り、搾乳と餌やりを終えて、それから厨房に入った。ディナーを終え、夜9時くらいから残りのヤギ小屋の床掃除を行った。と言うと悲哀臭が漂うかも知れないが、ヤギ小屋の灯の下で行う作業は結構快適で気に入っている。
夏の夜の厄介者はなんといっても「蚊」である。先に述べたように、ここは海寄りの砂地でブッシュに囲まれているわけではないので、蚊はそんなに多くないと思う。それでも、蝿や虻でも、蚊でも、羽があって、飛んでくるやつは始末が悪い。この時期は、ヤギ小屋にキンチョールとどこでもベープとKAKOIを常備している。キンチョールを噴霧し、蚊の総員退避を見届けて作業に臨むが、効いている時間は短い。ガスを出して蚊を誘引し吸い込んでしまう機械もあるようだが恐ろしく高価で手が出ない。なにか目から鱗の画期的な策でもないものだろうか。
夜の時間はネズミどもがうるさい。チュッチュ、チュッチュと鳴き合いながら運動会よろしく我が物顔で走り回っている。狩名人の外猫がいたときはほとんど見かけなかった。動物たちのパワーバランスだ。
近所の児童ケアの子どもたちと職員の方がランチにやってきた。その頃はちょうど雨も止んでいた。これまでちょいちょいヤギ見学にみなさんで来られている。私の牧場のヤギは穏やかだし、綺麗に飼っているので癒されるようだ。
子どもとヤギと、この風景は実に良い。この町にやってきて、やりたかったことがここに現実にある、と思う。日照り続きで草っ原が焼けたせいで、緑ではなく茶色のショウリョウバッタが出るようになった。難しい言葉で正確に言えば「相変異」である。そうとは知らず、珍しいバッタを発見した、と騒いでいる。おいおい、ヤギじゃなくて、バッタかよ!
今日のヤギ時間:トータル4時間

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